16日目:勇気の証明

次の槍術士ギルドのクエストが受けられるようになったので、ギルドに顔を出しました。
今回の試練は何なのでしょうか。前回、最後に一回だけ顔を出してくれ、とイウェインさんから言われていたので、これで最後なのでしょうか? そう思うと少し寂しい気もします。
イウェインさんに声をかけ、今回の試練の内容を話してもらおうとしていると、ギルドの門下生が一人、転がり込んできました。

怪我をした門下生が言うには、仲間との修行中に見慣れぬシェーダーが急に襲いかかってきたとのこと。
シェーダー? でも、槍術士ギルドにちょっかいかけてくるのは一人しかいませんね。(フールクの種族、ダークエルフみたいな~って言ってたけど、シェーダーってのが正式名称なんですね)

これが今回の試練になるようです。最後の試練になるのでしょうか……?

まずは襲われた二人が修行していた中央森林へ向かいます。このあいだ通行許可が下りた白狼門を出れば、すぐの所みたいです。
現場へ到着すると、もう一人の門下生がモンスターの群れに囲まれていました。
モンスターを退けて、彼から話を聞くと、真の槍術士ならば危険に身を曝して勇気を示せみたいなことをフールクに言われ、モンスターの群れの中に放り込まれたそうです。
誰彼構わずそんなことをして、かなり暴走している印象を受けます……。
しかし、フールクの姿はすでに無く。北部森林方面へと去っていったとのこと。
門下生によれば、もう槍術士ギルドの仲間がフールクを追っているそうです。今頃は仲間の槍に囲まれて、赦しを請うているだろう、と。
うーん……全然信用ならない言葉ですね! 北部森林へ向かいましょう。


うん、知ってた。

今までになく不穏な雰囲気のフールクは、こちらの姿を認めると己の過去を語り出しました。


かつてはグリダニアに住み、槍術士ギルドに所属していたこと。
生活が苦しく、困窮からギルドの仲間と共に盗みを働いたこと。
その罪を後悔し、正直に罪を告白したものの、他の仲間に裏切られ己のみが罪を被ることになったこと。
自分を裏切った者、見くびった者、臆病者と蔑む者――そんな者たちに復讐するために、血を被るような修行を続けて来たこと――。

フールクとの直接戦闘です。
私としては、最初の距離感の詰め方こそ戸惑ったものの、「真の槍術士」を求めて足掻いているように感じられて、フールク本人に悪い気はしてないのですが。相手が槍を向けてくるなら応じない訳にはいきません。
それに、裏切られたのは気の毒とは思うけど、そのことは今の門下生に手を出したり、イウェイン師匠にイチャモン付ける理由にはならないですよ。


フールクに打ち克つと、負けたことが余程ショックだったのか、錯乱状態になってしまいました。
こちらから距離を取るように、後ずさり――って、ちょっと! 後ろ崖だよ!! そんなに下がったら危ないよ!!
危険を伝える声も、フールクには届いていないみたいです。
そして――

慌てて駆け寄るも間に合わず、フールクは崖から足を踏み外し、崖下へと落ちていってしまいました。
フールクへと伸ばした手が空しく宙を掻きます……。

え……ええー、そんなー……。
この前の、おっことぬし(偽)と対峙したクエストでは改心しそうな雰囲気もあったのに……。
フールクへの救いは無いのですか? これで槍術士ギルドのクエスト終わり……?

昨日から何だか唖然としてしまうクエストが多いです。
とぼとぼとイウェイン師匠の元へ報告に戻ります。

師匠も少し悲しげに見えます。

今回、フールクの出自が少し分かりましたけど、イウェイン師匠も、槍術士ギルドの面々も、最初はフールクのことを知らないようだったので、今の体制の槍術士ギルドよりもっと前の時代に所属していたのでしょうか。
あと、シェーダーを怖れ、排除しようとしていたとフールクが語っていましたが、別の種族(かつてグリダニアの支配階級だったエレゼン族以外)に対する排他的な空気が今のグリダニアより強そうに聞こえたので、フールク自体は何歳くらいなんでしょうね……?