シーンダイジェスト体験版と銘打ってあり、3つのシーンをプレイすることができました。
岩倉邸
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所謂、体験版に広くある「ゲーム本編冒頭○分」をプレイできるもの。
お話を読むだけでなく、邸内の探索パートもある。
3つの中では一番プレイ時間が長い。自分のプレイ時間は計っていないので不明だが、公式Xによると30分前後とのこと。
彼女の身体
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岩倉家やアリアが華族という肩書き以外に、只者ではないことが伺えるシーン。
プレイ時間は短い。数分。
こちらも公式Xによると5分未満とのこと。
2人の時間
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少し打ち解けた様子の市子とアリアのやり取りが見れるシーン。
こちらもプレイ時間は数分。
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【感想】
いきなり否定的な文章から始まって大変申し訳ないのですが、市子が以前の職場で毎日セクハラを(退職する日すら!)受けていたことを伺わせるシーンや、周とアリアの父娘を超えた何かを匂わせるシーン(本当に匂わせであって、別の何かの可能性もある)のようなアブノーマルな性的さを感じさせる描写には不快感を覚えました。
ただ、それらはこのゲームが表現したいことではないというのは十分理解しています。セクハラや近親相姦を匂わせるシーンがあるのは、登場人物が置かれている(いた)状況を説明する一部というだけであり、その証拠に、そういった不快を感じながらも、岩倉家やアリアが抱える「何か」を市子と一緒に知りたいという欲求が生まれ、続きをプレイしたい! と、体験版をプレイしてこれから待つ物語への期待感が高まりました。
イラストも、登場人物たちが持つ危うい雰囲気を盛り上げて、『岩倉アリア』というゲームを一層印象深いものにしていると感じます。何を隠そう、初めて『岩倉アリア』を知り、どんなゲームなのか検索した時に、一気に興味を惹かれたのもイラストレーターの100年さんが描かれるビジュアルの数々でした。
それから、ビジュアルノベルゲームって地の文との相性が大切だと思うのですが、ストレスなく読める文体だということが体験版で知れたのは良かったです。
あと、スイちゃん可愛い。好き。
体験版で探索パートをプレイした時、直前のシーンまでいた部屋は調べなくてもいいか、とスルーしていたのですが、一度入った部屋でも再度入り直すと新たな発見があるそうなので、製品版プレイ時はしつこい位に調べてやろうと思います。
以下、体験版をプレイしていて気になったこと。
・市子が岩倉家を訪れた初日、厳しい目つきの男性のカットインが入ったのだけど、あれは周? 守衛の男性に話しかける直前のシーンだから守衛の可能性もあるけど……。
・上記のシーン、周だとしたらどうしてあんな目つきを?
・守衛のおじさん、なんで市子やスイちゃんを無視するのか。岩倉家の人としか話さない?
・体験版の「岩倉邸」の最後や、「彼女の身体」で出て来た実験室のような拷問室のような場所は何。
・この実験室で周とアリアは何をしているのか。
・アリアが市子に自傷して見せたのはなぜなのか。(傷ついても回復力が早いとか、そういう……?)
・スイちゃんが酷い目に合いませんように。